ハートフェアで交流/宮古病院
手作り品を展示販売
11月は県の精神保健福祉普及月間。宮古病院では22日、精神科デイ・ナイトケア利用者や入院患者が手作りした作品の展示販売などを行う第15回ハートフェアが盛大に開催された。会場には家族や病院関係者が多数訪れ、利用者や患者が作った手工芸品などを買い求めた。
この取り組みは、「こころの健康」について考えてもらうきっかけにしてもらおうと毎年、同月間に合わせて開催している。
今回は、精神科デイ・ナイトケア室を会場に、利用者や入院患者が作業療法の一環として作製したメガネ立てや財布などの手工芸品が販売されたほか、軽食や飲み物販売、リサイクルバザー、パネル展示なども行われた。
開会式で、同病院の本永英治院長は「この取り組みを通してさらに精神保健福祉の向上が地域に広がっていくことを願っている。きょうはみんなでフェアを楽しんでほしい」とあいさつした。
利用者を代表して伊波盛吉さんが「このフェアの交流を通してこれからも皆さんと楽しい交流ができることを楽しみにしている」と述べた。
同フェア実行委員会の森下智基委員長は「このフェアが心の健康について皆さんと共有でき、支え合いの心を育める機会になることを願っている」との考えを示した。
フェアでは、正月用のしめ縄など、利用者が丹精込めて作った作品なども展示販売され、来場者は利用者らと笑顔の交流を楽しみながら、気に入った商品を買い求めていた。