工事の遅れが拡大/伊良部小中一貫校
市教委「挽回できる」
来年4月に開校予定の伊良部小中一貫校(愛称・結の橋学園)の校舎建設工事の遅れが取り戻せずにいる。9月末現在で計画より6%程度の遅れが、10月末現在では1ポイント拡大して、7%の遅れとなっている。22日に開かれた市教育委員会の定例会で明らかになった。下地信男教育部長は「11、12月でこれまでの遅れを挽回できると思う」と見解を示した。
教育委員会によると、進捗(しんちょく)率は9月末時点で36%、10月末時点の45%となっている。遅れの要因について下地教育部長は「台風の影響もあり進捗状況は若干遅れている。労務人材の不足もあるが、沖縄本島から人を集めて対応している」と報告した。
小中一貫校の工事については、地元の伊良部を中心に遅れを指摘する声があり、この日の定例会でも委員から進捗状況について質問があった。
教育委員からは「建築工事が進まないと電気、水道の工事も遅れていく。両工事とも現場は非常に忙しいと聞いている。建築だけではなく、そちらにも気を配ってほしい」と述べた。
現在、佐良浜中学校のグラウンドで進められている校舎建設事業は、2017年11月に着工した。工期は来年2月28日までで、開校までの1カ月間で引っ越し作業を済ませる予定。