1世紀の節目祝う/福嶺小創立100周年
母校・郷土愛さらに/関係者集い式典、祝賀会
宮古島市立福嶺小学校の創立100周年を記念する式典と祝賀会が23日、同校体育館で行われた。卒業生や地域住民、学校関係者の多数が参加し、1世紀の歩みを振り返りながらさらなる発展を誓い合った。
福嶺小学校の創立は1918(大正7)年。城辺小学校から福嶺尋常小学校として分立し、歴史を歩み始めた。当時の児童数は352人だった。41年に福嶺国民学校、46年には福嶺初等学校に、48年に今の福嶺小学校に改称している。
創立以来、この間の卒業生は5569人を数える。
式典で記念事業期成会の新城浩吉会長は「100周年記念で同期のアグ、先輩や後輩たちとの思い出を語り合い、歓喜あふれる世紀の祭典として祝福していただきたい」と式辞。式典を110年に向けての始まりと位置付け、「福嶺小学校の発展と地域のさらなる活性化を願う」と述べた。
仲桝京子校長は「学校行事や地域行事への熱い支援に母校愛、郷土愛の福嶺魂を感じ、胸が熱くなる」と振り返り、教職員の責務として変化の激しい社会に対応できる人材の育成に全力で取り組む決意を示した。
この後、期成会が高額寄付者らを表彰し、母校を思う気持ちに感謝を込めた。
来賓の平敷昭人県教育長(代読)、下地敏彦市長、佐久本洋介市議会議長、平良善信宮古教育事務所長、宮國博教育長はそれぞれ祝辞を述べ、学校創立100年を祝うとともに、なお一層の発展に期待した。
児童会の中田舞琉会長は先輩から受け継いだ「あららがま精神」を喜びの言葉に込めた。「知らず知らずのうちにあららがま精神がみんなの心の中に生きています。それは福嶺小学校の子どもたちに受け継がれる芯のようなものではないでしょうか」と語り掛け、自校の伝統と歴史を誇った。
PTA会長の新城祐里佳さんは「100年という記念すべき年に、わが子らが在籍していることを誇らしく思う」と語り、「私の夢は創立120周年をみんなでお祝いすることです」とさらなる発展を切望した。
式典の後は盛大な祝賀会が開かれた。参加者は多彩な余興を楽しんだり、児童と一緒に校歌遊戯を踊ったりして創立100周年の喜びをかみしめていた。