教育の基本理念、方針など説明/結の橋学園教育説明会
スクールバス運行案も示す
伊良部小中学校、佐良浜小中学校の4校を統合し、来年4月に新に開校する予定の「結の橋学園伊良部島小学校(砂川誠教頭)と伊良部島中学校(宮城克典校長)」の教育理念や登下校時のスクールバスの運用についての説明会(主催・宮古島市教育委員会)が25日、伊良部公民館で、伊良部、佐良浜幼稚園、伊良部、佐良浜小中学校それぞれの保護者らを中心に行われた。説明会では学園構想推進のテーマとして「子どもたち一人一人の可能性を拓き、夢をつなぎ結ぶ学園」の理念などが説明された。
会の冒頭、宮國博教育長は「長年取り組んできた学園がどのような教育内容で展開されていくのかを理解してほしいので説明会を開催した」と開催趣旨を説明した。
結の橋学園は小中一貫教育で、9年間を通した教育課程を編成し、系統的な教育を目指す。
結の橋学園の教育の特色として、いらぶ「ひと・もの・こと」から学ぶ総合的な学習により、ふるさとに誇りを持ち、自分の在り方や生き方を見つめさせる教育を地域と協力して実施する。
一貫教育を生かした教育システムとして、各学年を▽前期ブロック(小学校1~4年生=基礎期)▽中期ブロック(小学校5年生~中学1年=活用期)▽後期ブロック(中学1~2年)-の4-3-2制を取ることなどが説明された。
また、基本理念として、キャリア教育を中核とした「国際理解・英語教育」や「ふるさと学習」、「道徳」に柱を置き、9年間を通して系統立てた教育を進める。
スクールバスの運行案も示され、登校時は定員45人のバス2台を運行し、下校時は各学年の下校時刻や部活動終了時刻に合わせて運行することが示された。
説明終了後の質疑応答では「英語教育を早い時期から始めるが、国語教育も大切だと思う」「子どもが小学1年と4年なので下校時間が異なる。一緒に帰ることができるよう、図書館を開放するなどして、1年生が待てるようにできないか」などの質問が出た。
これに対し主催者側は「英語教育をは早い時期に始めるが、国語教育をおろそかにするということでは決してない」「スクールバスの運行については、授業終了後に学園を最初に発車するスクールバスに必ず乗らなければいけないということではない。待っている間に児童たちの世話をする人のことは検討する」などと答えた。