13項目で「改善」報告/健康計画会議
医療関係者は統計に疑問
2018年度の「健康増進計画推進会議~平均寿命最下位脱出プロジェクト~」(会長・下地敏彦市長)が29日、市平良保健センターで開かれた。行政、経済、医療、教育、マスコミの関係者が集い、各団体の取り組みを報告。同計画の中間評価報告では21項目のうち、13項目で目標達成や改善があったと示されたが、医療関係の委員からは「糖尿病など重症者は増えている。数字のマジックのような気がする」などと、統計を疑問視する声が上がった。
策定時のベースライン値から改善し、中間目標を達成した項目は「改善・達成」。改善はしたが、中間目標は未達成の項目は「改善」に、悪くなった項目は「悪化」と評価した。
改善・達成したのは▽平均寿命の延伸▽がん死亡率の減少▽メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少▽高血圧の改善▽糖尿病有病者の増加抑制-など10項目となった。
一方、悪化したのは▽がん検診(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん)の受診率▽脳血管疾患の死亡率▽特定健康診査の実施率▽糖尿病治療継続者の割合-など7項目だった。
会議の冒頭、新委員に委嘱状が交付された。会長を務める下地市長は「計画の最終年度向けて、健康問題について再確認しよう。活発な意見をお願いしたい」と述べた。
同会議では、08年から第一次計画、13年に二次計画が策定された健康増進計画(健康みやこじま21)の目標達成のため、議論を交わしている。