豊作祈念し播種式/城辺葉タバコ生産振興会
宮古地区の2019年期作葉タバコの栽培が30日、始まった。城辺地区では播種(種まき)式で豊作を祈願。生産農家が収量アップと品質向上に決意を示した。
県内有数の産地として知られる城辺地区ではJAおきなわ城辺支店敷地内の育苗ハウスに城辺葉タバコ生産振興会(池田盛健会長)のメンバーやJA、市などから関係者が参加して播種式が行われた。
同地区は2018年度、収量424㌧、販売額が7億9700万円を達成した。
池田会長は「昨年、一昨年は反収(10㌃当たりの収量)が200㌔を超えた。天候にも恵まれ、疫病の発生もなかった」と話し「作は完成している。品質面と単価の向上を目指そう」と呼び掛けた。
市農林水産部の松原清光部長は「県内でも宮古島市は生産量が一番多く、品質の良い葉タバコ生産地として知られている。作業が忙しくなる時期だが目標達成に向けて体調管理と安全作業に十分注意して取り組んでほしい」とあいさつした。
JAおきなわ宮古地区本部の下地保造本部長は「葉タバコは宮古の農業を支える大きな作物。昨年同様に大豊作を祈念する」と述べた。
同支店の砂川隆支店長が乾杯の音頭を取り、同会の砂川祐輔青年部長の合図で「ガンバロウ三唱」をし気勢を上げた後、育苗ハウスで種まきが行われた。
同地区の生産農家は35戸で栽培面積は172・7㌶。この日まいた種は今月下旬ごろに発芽し、各農家に配布される。年明け1月下旬ごろから畑に植え付けされる。
3日には平良、下地、上野、伊良部で播種式が行われ、多良間では4日に予定されている。
宮古島市と多良間村を合わせた生産農家は121戸で栽培面積は491㌶。