行動力の重要性強調/宮高創立90周年記念教育シンポ
卒業生3人が講話
宮古高校の創立90周年記念教育シンポジウム(主催・同記念事業期成会、南秀同窓会)が1日、同校体育館で開かれた。シンガーソングライターの下地イサムさん(40期卒)ら同校の卒業生3人がパネリストとして登壇。「未来を切り拓く宮高魂~これまで歩んできた道 そしてこれから~」をテーマに、それぞれの半生を語りながら、何事にも挑戦する行動力の重要性を説いた。
パネリストは下地さんのほか、沖縄ITイノベーション戦略センターの兼村光さん(39期卒)、宮古島市副市長の長濱政治さん(20期卒)。ネットワークこころ代表の下地則子さん(23期卒)がコーディネーターを務めた。
下地さんは父の還暦祝いで制作したテープが音楽家のきっかけになったことを伝え、「やりたいことを探し続けることで、予想もしなかった道が開ける」と語りかけた。
兼村さんは、県の補助事業に県内の高校3年生が応募し、採用されたことを紹介。「無理だろうと否定するのではなく、『だったらこうしてみたら』と考えることが大事」と話した。
長濱さんは戦後、先人たちの努力で電気や水道などのインフラ整備進んだことを説明し、「卒業後に島を離れても宮古の歴史を学び、島のために何ができるか考えてほしい」と呼び掛けた。