宮高90周年 盛大に祝う
人材育成の歴史と伝統築く/関係者集い式典、祝賀会
県立宮古高校(平良智枝子校長)の創立90周年の記念式典と祝賀会(主催・創立90周年記念事業期成会)が1日、同校体育館で行われた。式典に引き続き同会場で祝賀会が催され、在校生による合唱やPTAによる余興などが披露され、多くの卒業生や来賓、PTA、関係者らが創立90周年を盛大に祝った。同校は1928年に県立第二中学校分校として開校した。翌29年、分校から独立し宮古中学校となる。54年に県立宮古女子高校を吸収合併し名実ともに宮古高校となる。
平良校長は「90年の歳月を経てこの日を迎えることができた。その間、幾多の苦難と変遷があり、厳しい状況下でも関係者の血がにじむような努力によって伝統が守られたことが、その後の発展につながった。本校が建学の精神である人材育成の使命を果たし、地域の期待に応え、輝かしい歴史と伝統を築き発展できたのは歴代校長をはじめとする諸先生方、保護者、同窓会や地域社会の励ましと支えのたまもの」と式辞を述べた。
同期成会の狩俣勝紀会長が「学びやを巣立った同窓生も2万7千余人となり、官民国内外各界で活躍している。90周年記念事業に携わりながら、熱く貴重な先輩のことばとの出会いに熱い思いと感動をいただいた。実績ある多くの先輩に見守られている、宮古高校の環境の質の高さ改めて実感し、心から感謝します」とあいさつした。
在校生を代表して赤嶺夏月生徒会長が「90周年という大きな節目に、このようにあいさつできることを生徒一同誇りに思う。これからも先輩から受け継いだ伝統を次の世代に引き継いでいく」とあいさつした。
来賓として出席した下地敏彦市長は「これまで、民主社会の形成者にふさわしい知、徳、体の調和のとれた人材を育成することを教育目標に、県内屈指の高等学校を築いてきた。文武両道の校風を体現するその活躍に期待する」と祝辞を述べた。
同校の学校教育および同記念事業に貢献した105個人と団体に、狩俣期成会長と平良校長から感謝状が贈呈された。
受賞者を代表して沖縄メディカルグループの真栄城徳佳会長が「本日、身に余る光栄の機会を与えられたことをこの上ない恐縮の極みで深く感謝する。宮古高校として連綿と今日まで宮古島の学問の府として、教育を守り続けて90周年を迎えることは大きな喜びであり誇りである」とあいさつした。