11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
政治・行政
2018年12月4日(火)9:00

防風林造成で植樹/城辺保良

園芸施設にイヌマキ170本/県が普及・啓発推進へ


園芸施設防風林設置推進プロジェクトでイヌマキを植える新規就農者の砂川さん(左)や大村所長(左から2人目)ら関係者=3日、城辺保良

園芸施設防風林設置推進プロジェクトでイヌマキを植える新規就農者の砂川さん(左)や大村所長(左から2人目)ら関係者=3日、城辺保良

 県は3日、城辺保良に設置された園芸施設で、防風林を造成するためのイヌマキ170本を植樹した。園芸施設防風林設置推進プロジェクトの一環で、施設整備と植樹を同時に進めるという意識の普及・啓発を狙う。県農林水産部の島尻勝広部長は「防風林の有意義さを啓発する機会になると確信している」と全県的な広がりに期待を寄せた。

 台風常襲地域の沖縄県にとって、防風林の整備は重要な取り組みの一つ。今回のプロジェクトで施設と防風林を同時に整備するという機運を高め、生産物の安定出荷並びに当該農村地域の活性化につなげる。

 防風林の造成作業は、このほど県の補助を活用してハウスを設置した砂川正樹さん(41)の施設周辺で行われた。砂川さんは新規就農者で、年明けにはサヤインゲンを初出荷する。

 プロジェクトの開始セレモニーで島尻部長(大村学県宮古農林水産振興センター所長代読)は「園芸施設の導入は定時・定量・定品質の農作物の安定生産を担う産地の強化にとって欠かせない」と施設栽培の重要性を指摘し、防風林の整備が施設の長寿命化や緑化の推進につながるという利点も挙げた。その上で「植樹が行われることで、防風林設置に対する意識の向上が図られる」と期待した。

 続いて新規就農者の砂川さんが「防風林を整備したくて、そのためのスペースも設けていた。いつかほしいと思っていたところに県の支援をいただくことができた」などと感謝し、「新規就農者としてしっかり頑張りたい」と話した。

 この後、県、市、森林組合など関係団体の職員が植樹作業を行った。イヌマキは市が提供した。参加者は施設周辺の延長135㍍の区間に30~40㌢のイヌマキの苗を植え付けた。雨でぬかるんだ圃場に入り、それぞれ泥だらけになりながら作業に汗を流していた。

 森林組合によると、植えたイヌマキが防風林としての機能を発揮するのは今から最低でも5年後。息の長い取り組みだが、大村所長は「生産物や施設そのものを守るためにも、中長期的な視野で防風林の整備に努めてほしい」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!