CIQ整備向け補正/宮古島市
平良港に調査費850万円/国際クルーズ船に対応
宮古島市は平良港の国際的なクルーズ船寄港拠点形成に向け、税関、出入国管理、検疫を包括した「CIQ(シーアイキュー)」と、交通ターミナルの機能を持った道路や駐車場への整備に向けた調査費として850万円を一般会計補正予算に計上した。市は2020年4月の新岸壁供用開始をめどに整備したい考えだ。
平良港は2017年7月に、国土交通省から国際旅客船拠点形成港湾として全国6港の中に指定され、世界最大手のクルーズカンパニー「カーニバル社」との官民連携による整備を目指している。
CIQは新しく建設する旅客ターミナル内に設置する。市は専用のCIQ施設がないことから、現在は仮設スペースを設けて対応している。
平良港整備に関連する補正予算は6月に続いて2回目で、CIQの整備は今後さらに増大すると見られる国際的なクルーズ船寄港に対応するもの。
クルーズ船からは多い時で約4000人の乗客が上陸しており、これらの乗客を観光バスやタクシーで市街地へスムーズに移動できるような道路と駐車場なども併せて整備する方針。
市は「受け入れ態勢の構築や観光客、市民がともに楽しめる魅力ある港づくりに取り組む必要がある」として予算執行へ理解を求めている。
CIQや道路整備などを調査・検討する費用が盛り込まれた補正予算は、市議会12月定例会に提案されている。