「共に歩む社会を」/中学生人権作文コン県大会
最優秀賞に下地杏凛さん
【那覇支社】第38回全国中学生人権作文コンテスト県大会(主催・那覇地方法務局、県人権擁護委員連合会)の表彰式が8日、那覇第一地方合同庁舎で行われた。最優秀賞には、下地中2年の下地杏凛さんの作品を含む6編が輝いた。下地さんは、県人権擁護委員連合会長賞を受賞し、金城正光会長から賞状と記念品が手渡された。
下地さんの作品「共に歩む社会を」は、障害を持つ妹との関わりを中心に、日々の暮らしの中で感じたことを表現した。「障がいを持っている人も、だれでも、人間として生まれながらに持っている権利『人権』は、だれにも侵されることのない権利だ」と主張し、「だから私たち一人一人は、どんな人でも大切な存在だ」と訴えている。
また、下地さんは、「障がいについて知ってもらうことが、人権を守るために大切なことだと気がついた」とつづった。最後に「すべての人が同じ一人の人間として、共に歩んでいける社会となるように私は自分にできることを精一杯取り組んでいきます」と宣言し、締めくくった。
同コンテストでは、伊良部心優さん(西辺中3年)の「笑顔が増えるように」と、下地のぞみさん(鏡原中3年)の「過去を胸に生きていく」が優秀賞に選ばれた。また、砂川仁奈さん(平良中3年)の「経験から学んだ事」と、花岡穂香さん(久松中3年)の「愛の分類」が奨励賞を受賞した。