映像依頼件数は75件/防犯カメラ
警察などから(11月末現在)/事件等の捜査に活用
宮古島市が市内各地に44基設置している防犯カメラのデータについて、捜査機関からの映像提供依頼が今年は11月末現在で75件あったことが14日に行われた市議会12月定例会の一般質問で当局が示した。濱元雅浩氏の質問に答えた。
当局側の説明によると、44基設置された防犯カメラの映像データは宮古島警察署など捜査機関から情報の提供依頼があった場合に必要なデータを抽出して提供しているという。
垣花和彦生活環境部長は「提供依頼のあった75件のデータについては各捜査に活用されていると考えている」と述べた。
また、設置の効果についての質問に垣花部長は「宮古全体の2016年度の刑法犯は341件で17年度は305件と減っている」と説明。
一方で「西里と下里の大通り周辺や、通称『イイザト』付近は16年度51件だったのが17年度は57件と増えている。これは、防犯カメラを設置したことによって逆に認知件数が増えたのかもしれない。今後分析したい」と述べた。
今後の増設の可能性については「現在整備されている44基のカメラについては地域社会の安心、安全のために国の交付金などを活用して整備した。今後の増設については具体的な方針は決めていないが、観光客がこれから飛躍的に増えるほか、大型のホテルの建設などもあり、島外から来島する人も増えるので今後は検討していく必要がある」との見解を示した。
市の防犯カメラは2016年度に一括交付金を活用して西里、下里、市場通りを中心とした市内7カ所の繁華街に計14基を設置し運用を開始。
さらに、今年5月には市内中心地から離れた池間や城辺、空港通り周辺の主要道路交差点など市内18カ所に30基を設置している。