多良間製糖が操業開始/新工場で安全祈願
初日糖度13・65、基準達成
【多良間】新しくなった多良間製糖工場で17日、宮古圏域のトップを切って2018年-19年期のサトウキビ製糖操業が始まった。初日は約179㌧の原料(キビ)が搬入された。平均糖度は13・65度で基準糖度帯(13・10度~14・30度)に達し上々の滑り出しとなった。原料搬入量は2万3400㌧、操業日数は、来年3月下旬までの100日間を予定している。
開始式には、同工場指定管理者に指定された宮糖の安村勇社長や伊良皆光夫村長、森山実夫議長、下地保造JAおきなわ宮古地区事業本部長、奥濱貞夫宮古地区トラック事業協同組合長ら関係者が出席。豊作と安全操業を祈願して、工場の機械にキビを投入した。
式典であいさつした安村社長は「新工場での新たな歴史のスタート。これまで以上の品質向上と、安全安心の黒糖生産に努めていきたい」と決意を示した。
伊良皆村長は「今後の冷えこみで品質向上、糖度の上昇に期待が持てる。新工場での操業開始。職員一丸となって頑張ってもらいたい」と激励した。
渡久山和男専務の音頭に合わせて、全員で工場の安全操業と高品質の多良間産黒糖に期待を込めて乾杯を行った。
祝賀会のあいさつで来間春誠工場長は「新工場で操業が始まりうれしい気持ちと不安が交錯するが、万全を期して対応していきたい。お客さまに喜んでもらえるような黒糖づくりに頑張っていく」と気持ちを新たにした。