丹精込めた500鉢販売/鏡原中で恒例の菊まつり
鏡原中(下地悦子校長)は16日、同校で第41回菊まつりを開催した。全校生徒79人が、丹精込めて栽培した約500鉢の菊を展示即売。市民と交流を深めるとともに、育てた花が売れることで満足感を得るなど情操教育にも役立てた。
菊まつりは地域の風物詩にもなり、即売会は毎年、多くの市民でにぎわいを見せる。
生徒たちはこの日のためにと、4月からかん水などの作業を日課にしてきた。
販売開始を前に生徒会長の恩川直己君は「自分たちの菊をアピールして盛り上げていこう」と呼び掛け。訪れた市民には「心を込めて世話をした菊を楽しんでほしい」とあいさつした。
栽培と販売はA~Dの縦割り班で行われ、それぞれのチームキャプテンが「私たちの菊が一番」「買って買って」などとアピールした。
クラッカーを鳴らして開始を宣言すると、待ちかねた市民がお目当ての菊を買い求めるいつもながらの光景が広がった。
菊は一鉢500円で販売。4鉢買った50代の男性は「年末年始は菊を眺めて過ごします」と笑顔だった。
学校によると、今年は例年より約1カ遅く開催したことから「蕾ではなく、満開状態の菊が多かった」という。