宮古関連43億3000万円/防衛省19年度予算案
射撃訓練施設工事費など
【那覇支社】政府は21日、2019年度防衛予算案を発表した。離島を防衛する南西警備部隊などの配備に関連した整備費は197億円を計上。このうち、宮古関連は城辺保良の採石場「保良鉱山」に建設を予定している屋内射撃訓練を行う覆道射場工事費用などに約43億3000万円を盛り込んだ。概算要求から8000万円の増額となった。
同省は、保良鉱山に覆道射場や弾薬庫などの誘導弾部隊関連施設を配備する計画を推進している。今年1月に福田達夫防衛大臣政務官が宮古島を訪れ、宮古島市の下地敏彦市長に伝達していた。
これまで計上されてきた宮古地区への陸自配備に関する防衛費は、16年度が約108億円、17年度は約311億円、18年度は約261億円。
旧千代田カントリークラブ地区では、昨年11月に駐屯地の建設工事が始まっており、今年度中に造成工事が完了する計画となっている。
沖縄防衛局は13日付で保良地区の射撃訓練場や弾薬庫を整備する造成工事などの入札を公告しており、弾薬庫についても整備を進める方針とみられる。来年度は、今回計上された予算のほか、今年度までに盛り込まれた予算も使用される可能性がある。
同省は、警備部隊約300~400人を今年度末に、誘導弾部隊は19年度以降に、それぞれ配備する方針。