存続を改めて強調/砂川保育所
運営は民営化目指す
市が保護者に理解求める
宮古島市は27日、施設の老朽化に伴い2019年度の1年間、休園する方針となった砂川保育所について、保護者らを対象にした説明会を同所で開いた。長濱政治副市長は「耐震診断をやって補修するか、建て替えするかを決めたい」と述べ、市が今後も施設整備を行うことで存続させ、運営は民営化を目指す方針を示した。また、砂川幼稚園の老朽化を踏まえたこども園の整備も検討するとした。保護者らは「存続するという回答をいただいた。休園措置も理解したい」「廃園にはならないと聞いて安心した」とそれぞれ理解を示した。
公設民営化やこども園整備検討の方針は、市議会の12月定例会で示されたが、保護者らに対して改めて説明する形となった。
耐震調査は12月議会で予算化されていることを報告。1月中に入札し、年度末の3月までには終える予定だと説明した。
保護者側からは、こども園の整備を求める声が上がった。下地律子福祉部長は「幼稚園の老朽化もある。建て替えの場合はこども園にすることを検討している」と回答した。
民営化については「20~30年続けるところに任せたい。すぐにやめないよう慎重に選びたい。できなければ市が直営する」とした。
在園児で砂川保育所を第1希望としている児童は、指定する上野こども園へ措置される。新規で希望する児童に関しては「シミュレーションを進めている。職員を配置するなど定員を超えた受け入れを検討している」と語った。
説明会後、学区に子育て・教育環境を残す会の砂川純子共同代表は「存続すると回答をいただいた。真摯に対応してもらった。1年間は上野に通うことになるが、早く砂川に戻れるようにしてほしい。協力してくれた地域の皆さんに感謝したい」と話した。