政治・行政 社会・全般
2010年12月15日(水)9:00
発覚恐れ督促状抜き取り/公金紛失
市職員分限委で認める
市職員が、市民が納めた国保税保険料を庁舎外に持ち出し紛失した問題で、長濱政治副市長は14日、この職員が保険料を納めた市民あての督促状を2通抜き取っていたことを、開会中の市議会12月定例会の一般質問初日に明らかにした。嵩原弘氏の質問に答えた。
長濱副市長によると10日に開かれた懲戒分限委員会で職員本人が「(公金を持ち出したことが)公になるのが怖かったので抜き取った」と認めたという。
この市職員は8月30日と9月17日に、市が発送した国保税保険料の第1期と第2期の督促状2通を発送前に抜き取った。国民健康保険課の下地昭雄課長が、納付後約2カ月間も発覚しなかったことを不審に思い課内で調査を進めたことで判明した。
市はこれらの督促状のほか、9月22日に未納の市民に対して保険料を徴収する旨を告げる「未納通知書」を発送した。この通知書を受け取った当該の市民の申し出で問題が発覚した。未納通知書が発送された22日はこの職員は休みだったという。
この職員は12月14日から停職3カ月の処分を受けている。