有効求人倍率は1・78倍/宮古管内11月
過去2番の高水準
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、渡真利直人所長)は28日、宮古管内11月の雇用情勢を発表した。有効求人倍率は1・78倍で、過去最高を更新した前月の1・84倍を0・06ポイント下回ったものの過去2番目に高い値となり、全国の有効求人倍率1・63倍を上回った。宮古管内の有効求人倍率が1倍を超えるのは31カ月連続となった。
11月の月間有効求人数は、1297人と前年同月比で68人(5・5%)増加したのに対し、有効求職者数は727人で116人(13・8%)の減少となった。これにより、求職者1人当たり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は前年同月比で0・32ポイント高い1・78倍となった。
県全体の有効求人倍率は1・17倍で、県内5安定所の中では宮古が一番高く、次いで八重山の1・67倍。那覇は1・33倍、名護は1・13倍、沖縄は0・85倍だった。
新規求人数は前年同月比108人(28・9%)増の482人で。そのうち正社員求人は159人(33・0%)だった。
産業別に見て新規求人数が多かったのは医療・福祉の139人(前年同月比6・9%増)、サービス業(他に分類されないもの)88人(同252・0%増)など。
新規求職申込件数は7件(3・7%)減の183件。そのうち会社に勤めながら求職申し込みをしている在職求職者数は58人だった。就職件数は22件(22・2%)減の79件で、内訳は県内就職が22件(22・2%)減の77件、県外は2件(50・0%)減の2件だった。
求人数が増えているのに就職件数が減少している理由について渡真利所長は「求人は医療や福祉、建設関係に多いが、求職者の多くは事務系を求めるなど、求人と求職とでミスマッチが生じている。求人が多いため求職者が職を選んでいる部分もあると思う」との考えを示した。