「子どもの貧困対策」に重点/玉城知事が年頭あいさつ
【那覇支社】仕事始めの4日、玉城デニー知事は庁内放送で職員への年頭のあいさつを行い、「県知事に就任して3カ月が経ち、これまでさまざまな業務を行う中で、県政をあずかる責任の重さを改めて実感し、身の引き締まる思いだ。今年も県民の期待に応えられる県政運営にまい進するため、決意を新たにしている」と述べた。
玉城知事は「県政の最重要政策として、子どもの貧困対策に取り組むと共に、障がい者や高齢者、生活困窮者、マイノリティーの方などに対する各種施策を推進する」と話した。
また、「女性が安心して生活し、活躍できる社会を実現するため、県庁内に女性力・平和推進課を設置し、女性の活躍を飛躍的に推進するための施策を展開していきたい」との方針を明らかにした。
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設については、「多くの県民が反対の意思を示しているにも関わらず、沖縄防衛局は違法な土砂投入を続けている。県は国・地方係争委員会への審査申し立てなど、県が行った埋め立て承認の取り消しの執行停止の効力を止めることに全力を上げている」と説明した。
2月24日に実施される辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票については、「県民投票は間接民主制を補完するものとして、地方自治法に基づく県民からの直接請求により実施される」と指摘した上で、「辺野古埋め立てについて、県民一人一人がその意思を示すことは、民主主義を基とした主権者による自治の在り方のおいても大変意義のあること。県は県民投票条例の規定に基づき、客観的、中立的に県民投票に関する広報活動を行っていく」話した。