亥年へ気持ち新た
新春の集いに600人/市主催
各界代表が発展へ決意
宮古島市主催の2019年新春の集いが4日、市内のホテルで開かれた。各界の代表ら約600人が新年の幕開けを祝い、地域のさらなる振興発展に向けて決意を新たにした。下地敏彦市長は今後の大型事業の展開を列挙しながら「今年は『大吉』の宮古島にしたい。そのためにはこれまでの常識にとらわれない新たな発想も必要。気持ちを新たに豊かで明るい宮古島にしていきたい」と述べ、さらなる振興発展に向け、官民一体の取り組みを訴えた。
集いは午後4時すぎに開会。行政、企業の代表らが続々と来場し、互いにあいさつを交わしながら飛躍の19年に期待を込めた。
あいさつで下地市長は、今年重点的に取り組む項目として▽観光▽農水産業▽教育▽子育て-の4項目を挙げて、各分野の振興発展に決意を示した。
観光面では「大型クルーズ船の就航もさらに増え、下地島空港も国際空港として3月に開港する。多くの観光客を迎え入れるための社会基盤整備が重要な年になる」と述べ、官民一体となった取り組みを呼び掛けた。
農水産業の振興でも「好調な観光を支えるためにも地元の農水産物をしっかり供給する必要がある。生産体制の基盤整備も進んでいるので、より良い環境の中で実り多い成果が得られると思う」と述べた。
教育面では、伊良部の小中一貫校の開校や未来創造センターの供用開始に触れながら「教育部門は活気にあふれている。子どもたちに素晴らしい環境を整えたい」と意欲を示した。
子育て面でも、子ども医療費の窓口無料化開始などを取り上げて、子育て環境の充実化に向けた取り組みを紹介した。
最後に「今年、来年、再来年と宮古が明るく豊かになるプロジェクトがめじろ押しになっている。しかし、市役所だけの取り組みで無理。民間の協力も必要」と訴えた。
沖縄4区選出の西銘恒三郎衆院議員と、下地幹郎衆院議員も新年のあいさつを行い、地元にしっかりと還元される振興発展の大切さや、地域の歴史や文化に趣をおいた取り組みの大切さなどを訴えながら、それぞれが国会の場から支援していくことを約束した。
そのほか、乾杯のあいさつでは宮古島商工会議所の下地義治会頭がさらなる宮古の振興発展に向け、各方面の連携を密にした取り組みを呼び掛けた。
会では、みやこ少年少女合唱団が市歌の斉唱を行ったほか、高校生のバンド演奏や城辺公民館フラメンコ講座によるフラメンコも行われ、新春の集いに花を添えた。