下地市長に直接要請へ/県民投票参加
玉城知事、あす宮古入り
玉城デニー県知事が全県での実施を目指している辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票について、下地敏彦市長が参加しない方針を示していることを受け、玉城知事が下地市長に対し県民投票へ参加するよう直接要請するため、9日に宮古島入りすることが決まった。玉城知事が知事当選後、宮古入りするのは今回が初めてで、県民投票実施要請で市町村長と面談するのも今回が初となる。
下地市長は今回の県民投票について、12月18日に開かれた市議会月定例会最終本会議で県民投票予算が認められず削除されたことから、「議会議決を尊重する」との理由で同日、市長が持つ予算執行の権利を行使せず、県民投票を実施しない考え表明した。
下地市長による県民投票不参加表明を受けて同20日、県の謝花喜一郎副知事が宮古島を訪れ、下地市長に参加を要請するとともに、県民投票の執行を求める勧告を行った。
県からの勧告を受け下地市長は回答期限の今月4日、県に対して前回と同様の理由から県民投票を執行しない考えを伝えた。
県はこれまでに、宮古島市が勧告に応じない場合には、勧告より強い「是正の要求」を行う考えを示している。