養殖アーサを初収穫/大浦湾
今期6㌧見込む
宮古島漁業協同組合のヒトエグサ生産部会(仲間政宗代表、会員8人)は7日、平良の大浦湾養殖場で今期の養殖アーサ(和名ヒトエグサ)約500㌔を初収穫した。今が旬のアーサは青々と育ち、今期は前期比1㌧減の6㌧の収穫量を見込む。会員で初収穫した池田博次さん(65)は「品質は良く、これからの冷え込みで上品質になる」と期待を込めた。
昨年10月に養殖網に種付けし、12月に沖出し。特定区画漁業権を取得した漁場で養殖されている。
会員1人当たりの養殖網は約200枚。1枚の網の長さは18㍍、幅1・8㍍。
各網にはびっしり生えたアーサが成長し、船上から特殊な機械を使って網を巻き上げながら収穫する。収穫ピークは2月上旬で、収穫終了は3月を予定。
この日収穫したアーサはトラックに積み込まれ、同組合の加工施設に運ばれた。
池田さんは「消費者に喜ばれる上質アーサを水揚げしたい。アーサは、みそ汁の具や天ぷらなどの食材としても人気が高い」とアピールした。
大浦湾では、2007年に養殖アーサの試験生産を開始。その後、漁業権更新の際に大浦湾で特定区画漁業権を取得し、本格的な養殖に着手した。同湾の養殖アーサ漁場は、宮古では最大規模。
アーサの問い合わせは、宮古島漁協(電話72・2029)へ。
特定区画漁業権 水産動植物の養殖業を営む漁業権。モズクも同区画漁業権が設定された漁場で養殖される。