伊良部工場きょう再稼働/宮糖
年末から停止、14日ぶり
雨続きの影響でハーベスターが稼動せず、原料キビの確保が困難になったため、稼働を停止している宮古製糖伊良部工場は12日午後1時40分から、天候に関係なく圧搾を再び始める。昨年12月29日に停止して以降、14日ぶりの稼働となる。
同工場は昨年12月19日に今期操業を開始し、原料キビの受け入れは順調に推移した。現在のキビの収穫形態は、ハーベスターによる機械刈りが8割、手刈りが2割とされる。
25日以降、雨の影響で機械刈りは出来なくなり、キビ搬入はストップ。工場のヤードに積まれていたキビ山は29日早朝で全て圧搾された。このため、稼働を停止し、天候の状況を見ながら手刈りの受け入れを優先した。
ここ数日で稼働に必要な受け入れ量を確保し、12日午後の再稼働を決定。今後雨が長引いた場合、再び圧搾が見送られることも予想される。
11日現在、ヤードに受け入れた原料キビは800トン以上。各地のキビ畑の一角ではハーベスターが待機し、いつでも機械刈りに着手できる態勢を整えている。
農業法人白鳥ファームの川満光則代表は「伊良部工場からの指示があれば、直ちにハーベスターを稼働させる。工場の再稼働が決まり、ほっとしている」と語り、今後の順調な操業に期待を込めた。
今期の総搬入量は5万2000トンを見込む。28日早朝までに圧搾された搬入量は3529トン、平均糖度13・37度を推移した。