新春表す漢詩ずらり/古堅宗和さん書作展開幕
宮古島を拠点に活躍する書家、古堅宗和さん(64、雅号・清風)の古堅清風書作展が16日、平良の沖縄海邦銀行東隣りの建物1階で開幕した。新春の慶賀を表す漢詩作品を中心に掛け軸や額に入れた20点が並び、来場者を魅了している。20日まで。入場無料。
深い味わいのある優れた作品がずらり。漢字の楷書、行書、草書、篆書(てんしょ)、隷書(れいしょ)の五つの書体で書いた作品が来場者の注目を集めている。
めでたい漢詩の一つが「献壽符萬歳」。対訳は「よろこびを献じて、万年までの縁起を祝う」。
書体は品格や芸術性が高く、来場者は心行くまでじっくり見入っていた。
古堅さんがこれまで残した揮毫(きごう)は多く、その中には伊良部のヤマトブー大岩近くに建つ「伊良部大橋開通記念碑」、宮古神社の奉納扁額「神光照四海(しんこうしかいをてらす)」、池間島かつお公園に建立された歌碑の歌詞「池間行進曲」がある。
今回の個展は3回目。初回は30歳を記念した1984(昭和59)年に開催し、2回目は34歳の時の88年に開いた。99年に合同展を行う。
現在は、宮古の書心会会長、日本習字教育財団理事、宮古島市文化協会理事を務める。
古堅さんは4年前に宮古島市職員を退職。「3回目の個展は還暦祝いの年に開く予定だったが、諸事情で延びた。今回開いて良かった」と感無量の表情で語った。
書作展は午前10時~午後6時。