サヤインゲン拠点産地認定
宮古産指定、7品目に/関係者ら生産拡大に意欲
【那覇支社】県農林水産戦略品目拠点産地に「宮古島産サヤインゲン」が認定を受け23日、県庁で「拠点産地認定証」の交付式が行われた。島尻勝広県農林水産部長から下地敏彦市長に拠点産地の認定証が交付された。宮古島産農産物の拠点産地認定は園芸作物で5番目、マンゴー、肉用牛を加えた農畜産物全体では7番目となった。
下地市長は認定を受け、「生産者、関係者の努力で、ようやく認定を受けることができた。誇りを持ちながら品質の良いサヤインゲンを全国に提供していきたい」と述べ、出席した関係者らとともに生産向上への意欲を示した。
県農林水産戦略品目は、拠点産地の認定要件として①生産出荷組織が設置されていること②産地協議会が設置されていること③安定生産、安定出荷をするための協同の取り組みがなされていること④作付面積が路地で概ね10㌶、施設で概ね5㌶以上であること-などの厳しい条件を満たす必要があり、「沖縄ブランド」として全国出荷できる農産物であることを前提に、「拠点産地」の認定が行われる。
宮古島市は、これまでに、ゴーヤー、トウガン、カボチャ(2006年度)、マンゴー(08年度)、肉用牛(09年度)、オクラ(13年度)の拠点産地認定を受け、今回のサヤインゲン拠点産地認定で7品目となる。市内農家のサヤインゲン作付面積は4・5㌶で、対象農家は57人となっている。
交付式に出席した生産農家代表の伊良皆雄作さんは、「サヤインゲンの生産量は08年期には約20㌧ほどであったが、17年期産では約93㌧まで生産拡大に至っている」と説明した上で、「今後も行政、JA、生産農家が一体となって、品質向上とともに安全安心な宮古島産サヤインゲンを全国に届けていきたい」と意気込みを述べた。
島尻部長は「沖縄ブランドの確立に向けた、宮古島のサヤインゲンに大いに期待している。拠点産地の認定を契機に、生産者、関係機関との連携の下に、これまで以上に生産に力を入れ、農家所得の向上に取り組んでほしい」と関係者らを激励した。