県民投票「3択」に/県議会各会派が全会一致
【那覇支社】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票について県議会各会派は24日、断続的に各派代表者会議を開催し、県民投票の選択肢を「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択とする条例改正案に全会一致で合意した。今後は、不参加を表明している宮古島市を含む5市の対応が注目される。新里米吉議長は29日にも県議会臨時会を開催する方針で、改正案は可決される見通し。
新里議長は、同日午前の会派代表者会議で3択案を正式に提示。謝花喜一郎副知事も出席し、これまでの経緯や不参加を表明している5市とのやり取りなどを説明した。
議長案に対しては、県政与党のほか、公明党や維新が賛成する一方、県政野党の自民党は同日午後に▽普天間飛行場移設のための辺野古埋め立ては、やむをえない▽普天間飛行場移設のための辺野古埋め立ては、反対▽どちらともいえない-を選択肢とする新たな3択案を提示した。
その後、同日午後9時半すぎに再開した代表者会議で自民党側が自会派の3択案を取り下げ、議長案に賛成すると表明した。
新里議長は合意後、記者団に対し、「多くの県民は喜んでいると思う」「(改正案が可決後に)5市の市長にもお会いしたい」と語り、不参加を表明している市長へ直接協力を要請する方針を示した。2月24日の投開票日については「県としては、すでに参加が決まっている市町村は予定通り進めたいと聞いてる。5市については相談をして日にちを決めていきたいと県側からは聞いている」と語った。