方言の魅力たっぷりと
宮古中文連主催 生徒たちが落語や寸劇
お話パフォーマンス大会
第24回宮古地区中学校総合文化祭の一環として「第8回方言お話パフォーマンス大会」(主催・宮古地区中学校文化連盟)が26日、市中央公民館で開催された。生徒たちがそれぞれの地域で受け継がれてきた方言で民謡、落語、コント、寸劇などを披露し、島の大切な文化の一つである「スマフツ」の継承発展に決意を新たにした。
今大会には各学校の生徒たちが出演し、この日のために練習してきた地域の方言で演目を披露。会場に詰め掛けた来場者を楽しませた。
主催者あいさつで、友利直喜会長は「この方言大会は県内でも独特で内外から高い評価を受けている。きょうは生徒たちが方言の多様な表現で演目を披露するので楽しんでほしい」と呼び掛けた。
大会は、民謡、お話、パフォーマンスの3部門で審査が行われ、最も評価を受けた学校に豊見親賞が贈呈された。
民謡部門では鏡原中(川満愛梨さん、砂川奈々夏さん、仲宗根実里さん)の「崎田川」が選ばれた。
そのほか、お話部門は佐良浜中(上地仁さん、山原沙利奈さん)の朗読。パフォーマンス部門は北中のコント「かさじぞう(北中バージョン)」が受賞した。
このうち、佐良浜中の朗読は、上地さんが「ゆむぬぬ運動会(ねずみくんの運動会)」を、山原さんは「やーっさあおむす(はらぺこあおむし)」を表現力豊かに島言葉で朗読した。
2人が標準語とはひと味違う島言葉独特の言い回しで物語を朗読すると、会場には大きな笑い声が響いた。
さらに、今回が佐良浜中としては最後の出場となり、4月から統合した「結の橋学園」になることも紹介しながら、「新聞にも載っていますが(4月開校)に本当に間に合うのでしょうか」とユーモアたっぷりに発表すると笑いが起こった。
審査終了後に砂川春美審査委員長は「地域の言葉が無くなると言うことは文化が無くなると言うこと。島言葉で感情込めて表現し、ひたむきに頑張る生徒たちにとても感動した」と講評した。