多良間黒糖を初出荷
新製糖工場で初製品化
【多良間】宮古製糖が管理・運営する多良間製糖工場の初荷式が29日、同工場で行われた。新工場で初めてつくられたミネラルたっぷりの黒糖がトラックに積まれて販売店向け出荷された。工場を出発するトラックを見送った同社の安村勇社長は「農家の皆さんが丹誠込めて育てたサトウキビを多良間黒糖にした。国内外へPRしていきたい」とあいさつした。
多良間製糖工場は昨年11月に竣工。12月17日に宮古地区のトップを切って操業を開始した。
初荷式では、まず最初に黒糖を積んだトラックを酒と塩で清め安全運行を祈願した。
伊良皆光夫村長は「最高の多良間黒糖が出来上がった。農家と工場、行政が一丸となりさらに良い製品づくりに取り組んでいこう」と呼び掛けた。
毎年、工場から港まで黒糖を運搬している多良間交通の知念功厳社長は「県内外で人気、知名度が上がっている多良間黒糖を安全運転で運搬していく」と決意を述べた。
今期の初荷は、粉糖56㌧と小粒糖3・9㌧。同工場によると、全生産農家で取り組んできたサトウキビ生産エコファーマー活動が実り、今期は糖度が高く高品質を維持しているという。
来間春誠工場長は「黄金色に輝く多良間黒糖が製造されている。操業終了まで職員一丸となり、安全第一で操業していく」と意気込みを語った。