ターミナル建設着手へ
平良港、クルーズ客対応/検討委・幹事会で承認
第3回みなとまち宮古再生プロジェクト検討委員会・幹事会(会長・下地敏彦市長)が31日、市中央公民館で開かれた。平良港国際ターミナル(仮称)が新年度に実施設計し、本格的な工事着工を承認した。
下地市長は、クルーズ客への対応を「量」から「質」への転換を促し、「質」による満足度向上に期待を込めた。さらに「3月に下地島空港の開港も予定されており、来年4月には新しいクルーズ船専用の岸壁が供用開始となる。空海ともに、島外からの新たな玄関口が増える」と強調した。
平良港は国の国際旅客船拠点形成港湾に指定され、官民連携による国際クルーズ拠点形成事業が展開されている。
平良港の防波堤外地区では14万㌧級のクルーズ船が係留できる岸壁を整備し、20年4月には岸壁は暫定供用され、その後22万㌧級が接岸可能な岸壁の暫定供用が予定されている。
大型クルーズ船の受け入れに向け、新年度からターミナルを整備する予定。
計画では、シャトルバス停車のスペースやCIQ(税関・出入国管理・検疫)施設、商業スペース、観光案内施設、シャトルバス以外の観光車両(バス・タクシー・レンタカー)の停車スペースが配置されている。
会議では市観光商工課が2018年宮古島クルーズ船寄港実績について報告した。同年の寄港回数は143回、乗客乗員数42万6777人。初めて40万人を突破し、過去最高を更新した。
3年前の15年の寄港回数13回、乗客乗員数1万8821人と比べると、18年の寄港回数は11倍、乗客乗員は約23倍と大幅に急増した。19年は186回を予定している。