キャンプシーズン到来
陸上、野球チーム続々/温暖な気候、人情が人気
陸上や野球の春季キャンプシーズンが幕を開け、今年も実業団、社会人、大学などが続々と宮古入りしている。3月にかけて約20団体が訪れる予定だ。それぞれ温暖な気候を生かして走り込みや体づくりを徹底する。各団体とも中・長期にわたって滞在するため、経済効果も期待できる。
陸上実業団のキャンプは昨年末に始まった。TOTOや資生堂、日立、三井住友海上などはすでに打ち上げた。ヤマダ電機はキャンプ中で、住友電工は間もなく宮古入りする。
参加メンバーが宮古島の利点として口をそろえるのが温暖な気候。暖かくて交通量が少ないため、けがの心配をすることもなく安心して走り込めるという。
25日から宮古入りしているヤマダ電機陸上競技部の森川賢一監督は「やはり暖かいことが大きい。体が動きやすくなる」と気候を絶賛した。また、「信号も少なくて走りやすい。何より島の皆さんがとても温かい。走っていると、車を運転している人も速度を落としてくれる。街を挙げて応援してくれていることを実感できる」と話した。
昨年末に訪れているニトリ女子ランニングチームの倉林俊彰監督も「ハード面も充実しているし、やはり気候が暖かいのが一番」と環境の良さを挙げている。
野球のキャンプも毎年盛んだ。今年は社会人の日本通運をはじめ▽平成国際大▽東日本国際大▽流通経済大▽大谷大▽関西国際大▽国士舘大▽富士大▽青森大▽やまもと学園高校-が春季キャンプを行う。部員は450人以上になる。
誘致活動を展開している市スポーツコンベンション推進協議会の平良勝之副会長は、「宮古島の認知度が上がっているし航空路線の新規開設なども大きい。暖かさとおもてなしの心も宮古島の魅力だ」と話す。その上で、実業団や大学野球の練習風景が島の子どもたちの刺激になるという利点を挙げ、「野球教室なども開いてくれる。これからも感謝の気持ちを持って迎え入れたい」と語った。
体育施設を管理する市民スポーツ課の宮国泰誠課長は「選手に気持ちよく練習してもらえるように、できる限り環境の整備に努めていきたい」と話した。