寸劇で認知症対応紹介/狩俣中、全国優秀賞
1年生「正しく理解し応援を」
全国の認知症キッズサポーターの作品や活動を審査するコンテスト(主催・地域ケア政策ネットワーク全国キャラバン・メイト連絡協議会)で、狩俣中学校1年生の寸劇「タンディガータンディ」が優秀賞を受賞した。認知症の人を地域でどう支え、対応していくかを寸劇で訴えたもので、生徒たちは「認知症サポーターは特別な人ではなく、認知症を正しく理解し家族を温かく見守る応援者」とのメッセージを読み上げた。
同校は昨年も生徒の描いたポスターが優秀賞に輝いており、2年連続での受賞。
生徒たちは4日、市役所平良庁舎を訪れ喜びを報告するとともに寸劇の一部を披露した。
同校1年生は、市が実施する認知症サポーター養成事業を受講。その経験を踏まえて6人でシナリオを創作して寸劇にした。
昨年12月の学習成果報告会では、地域の人たちや教育関係者に披露し好評を博した。
その取り組みを同協議会に応募したところ、全国から寄せられた14団体・個人の中から優秀賞に輝いた。
報告を受けた下地敏彦市長は「劇を見た人が認知症に理解を深めることができる」とたたえた上で「これからも社会的弱者をどうやってサポートするかなど幅広く活躍してほしい」と呼び掛けた。
1年生を代表して久場良英さんが「狩俣や島尻のことを舞台にして劇にした。地域の人たちや先生たちの力を借りて納得できる劇になったのでうれしい」と笑顔で話した。
優秀賞を受賞した寸劇について、同協議会では「市民が認知症を正しく、楽しく理解するための財産となると確信している」と高く評価した。
報告会では、メッセージも披露され「(本人や家族)の普段暮らしの幸せのために頑張りたい」との内容が読み上げられると、下地市長から大きな拍手が送られた。
優秀賞を受賞した1年生は次の通り。
狩俣琉愛さん▽川満瑠彩さん▽久場良英さん▽佐渡山愛音さん▽高橋楓さん▽根間昌真さん