670人分の署名提出
福嶺駐在所存続の会/宮古島署に
福嶺駐在所存続の会(仲間寛安会長)は5日、宮古島警察署に同駐在所の存続を求める要請書と670人分の署名を前花勝彦署長に提出した。要請後、仲間会長は「統合は納得できないと伝えた。学校がなくなり、駐在所もなくなっては地域の切り捨てではないか」と述べた。存続の会は公開での要請を求めたが、警察側が非公開とした。本紙が要請に対するコメントを求めたところ同署は「(コメントは)ない」と回答した。
要請書によると、同学区の住民は老人世帯や一人暮らし世帯が多く、観光客やレンタカーの往来が増えるなど、環境の変化に不安を感じているという。
駐在所については、戸別訪問や夜間パトロール、子供たちの安心・安全に深く関わりがあるとしており、「学区内行事への積極的協力も頂き、学区には欠かせない存在。どうしても駐在所が必要だ」と訴えている。
仲間会長は「駐在所は防犯活動の中心。警察からは『理解してほしい。統合しても十分やっていける』と言われたが、福嶺は広く、住宅もまばらなので統合したら手が回らなくなる」と不安を口にした。
同警察署は今年4月をめどに、福嶺駐在所を福里駐在所に統合することを進めており、昨年12月に地域住民らに文書で通知した。統合後は福里駐在所が、福嶺学区の巡回連絡や事件・事故などの警察業務の対応する考え。
存続の会は▽福嶺学区区長会▽同小学校PTA▽同学区体育協会▽防犯協会福嶺支部▽交通安全協会福嶺支部▽同学区出身者-で構成。1月13日に結成し、統合反対の署名活動を同地区などで行った。