17年度特定健診受診率/前年比大幅減の35.5%
2年連続で県平均下回る/全県で39位、過去最低に
宮古島市の2017年度特定健診の受診率(確報値)は35・5%となり、前年度比で3・8ポイントの大幅減となった。2年連続で県平均(39・1%)を下回ったほか、全県でも42市町村中39位となり、同制度スタート以来過去最低の順位となった。市国民健康保険課では「個別健診の減少などが影響している。受診率の低下は国からの交付金にも影響する。今年度は3月31日まで実施しているのでぜひ、積極的に受診してほしい」と呼び掛けた。
17年度における市の受診率は、11市の中で対前年度からの下落幅が最も大きく、さらに最も人口の多い那覇市の受診率(37・7%)よりも今回は初めて下回った。
市の特定健診の受診率は同制度がスタートした2008年度以来、右肩上がりで推移して15年度には初めて40%を超えた。
しかし、16年度には再び39・3%と30%台に戻り、この年は初めて県平均(39・4%)も下回った。
人数も2010年度から4000人台を維持してきたが、年度は3893人となっている。
17年度については、県平均との差が広がったことから、同課では危機感をつのらせている。
受診率下落の要因の一つに民間の医療機関で実施する個別健診の落ち込みがあるという。
個別健診の受診者数は16、17年度とも連続して落ち込み、特に17年度は前年度から708人の大幅減少となっている。
同課では「民間の医院の医師が高齢化で閉院するなど、個別健診を実施する医療機関が減っていて、それに伴ってこれまでその病院で検診を受けていた人の受診が減っていることも要因だと思う」と話した。
そのほかにも同課は「特定健診の受診率が下がると国からの交付金も減ることになり、市においては1人当たりの保険税にも影響が及ぶ。ほかの医療機関で健診を受けている場合でも再チェックの意味で対象者は特定健診を受けてほしい」と呼び掛けた。
18年度の個別健診は3月31日まで、17の医療機関で実施している。健診についての問い合わせは市国民健康保険課保健事業係(電話72・4704)まで。