平均糖度13・71度/宮糖城辺
開始1カ月 全体の3割搬入
宮古製糖(安村勇社長)城辺工場の2018-19年産サトウキビ(原料)の搬入作業が11日、開始から1カ月を迎えた。累計の搬入量は3万3400㌧と全体搬入見込み量の3割に達している。品質は上昇を続けており、平均糖度は13・71度。搬入原料の7割が基準糖度帯に達している。1㌧当たりの農家平均手取額は2万1582円。
宮糖城辺工場の搬入作業は1月11日に始まった。ここまでほぼ計画通りに進んでいるといい、1日当たり1300㌧から1400㌧の原料を搬入している。工場は1月15日に稼働を開始し、1度も止まることなく圧搾作業を行っている。
製糖工場はここ数年、雨による原料不足の影響で圧搾を一時停止せざるを得ない対応を余儀なくされてきたが、今期は天候に恵まれて順調に稼働している。
原料を取り扱う農務部、工場担当の工務部ともに「ここまでは順調で、ほぼ計画通りに進んでいる」としている。
原料の品質も良い。同社がまとめた搬入概況によると、糖度区分別構成比は基準糖度帯(13・1~14・3度)の原料が全体の47・52%と最も多いが、基準以上の原料も27・13%と高品質取り引きが続いている。
宮糖城辺工場管内の今期搬入見込み量は10万1500㌧。台風や干ばつ等の自然災害に遭いながらも平年並みの収穫量を確保できる見通しだ。