教育・文化 社会・全般
2010年12月17日(金)9:00
「正しい理解と知識を」/宮高でエイズ教育講演会
比嘉正央さんが講話
県立宮古高校(川満健校長)で16日、性とエイズに関する講演会が行われた。比嘉正央HIV人権ネットワーク沖縄代表が「エイズを通して生き方を考えよう」の演題で講話し「エイズに対する正しい理解こそエイズを拡大させないことにつながる」と訴えた。
同講演会は、性やエイズに関する正しい知識と理解をより深めさせることにより、将来直面する問題に対して、適切な意志決定や行動選択を目的に開催された。
講演では、エイズに感染し、いろいろな迫害を受ける中で周囲の理解を得ようと訴え続けて亡くなった南アフリカの少年の話やハンセン病患者に対する当時の差別の歴史などが紹介された。
比嘉さんは「差別がある中でも、患者に寄り添ってくれた1人の人間の勇気ある行動が患者に生きる力と勇気を与える」と述べた上で、「エイズに対する差別や偏見を無くさないと皆さんの子どもや、孫にまで影響を与える」と訴えた。
生徒たちは、比嘉さんのエイズや性についての講話内容に聞き入り、病気に対する正しい理解が無いことによる悲劇に涙ぐむ生徒の姿も見られた。