40%超えは上野と下地のみ
最低は伊良部の31・3%
17年度特定健診受診率
県平均を大きく下回った2017年度の宮古島市における特定健診受診率。地域別の数値では、上野と下地のみが40%を超えて県平均受診率(39・1%)を上回ったが、平良、城辺、伊良部はすべて県平均を下回り、最も低かったのは伊良部の31・3%となった。宮古はすべての地域とも国の定める目標値(60%)に届いていない。
同年度における地域別の受診率は上野が41・8%、下地が40・8%、城辺が35・0%、平良が34・6%、伊良部が31・3%となっている。
平良の学区別では、島尻(大神)が最も高く42・3%。次いで北(40・3%)、南(39・4%)と続く。最も低かったのは22・1%の池間となった。
城辺の行政区別では、下南が最も高く50%超えの52・8%。次いで砂川の47・9%、皆福の43・6%などが40%を超えた。一方で最も低かったのは吉野の22・2%となっている。
下地の行政区別では、嘉手苅が55・6%と最も高く、次いで川満の47・2%となった。逆に低いのは与那覇(34・8%)、入江(34・9%)、川満(35・0%)で、宮古地区平均(35・5%)を下回った。
上野の行政区別では、名加山(53・1%)と高田(51・4%)が50%を超えた。一方で大嶺は最も低く唯一の20%台となる27・8%。千代田も33・3%で宮古地区平均を下回った。
伊良部は同制度がスタートしてから地区内でも受診率は低い数値で推移してきた。
17年度の31・3%は地域別で最も低い受診率だが、伊良部地区としては過去最高を記録している。
行政区別では伊良部(38・7%)と国仲(38・5%)が38%を超えている。行政区全体でみると佐良浜地区(前里添、池間添)が低くなっている。
受診率向上に向けて同課では「全体的に個別健診の受診率が低下しているので対応する民間医療機関を増やすことが課題」としている。
同課によると、対象となる60代は会社を定年したすぐの人たちも多く受診率は高めだが、40、50代世代の受診率が低いという。
年齢層の傾向については「若い世代はIターンで宮古に住む人たちの受診率は高いが、もともと宮古島に住む若い世代の受診率が低い。将来も宮古で住み続ける人たちの健康に対する意識が上がってほしい」と話した。
宮古島市の17年度受診率は2年連続で県平均(39・1%)を下回ったほか、全県でも41市町村中38位となり、同制度スタート以来過去最低の順位となっている