楽しめば速く走れる/トップ選手が陸上指導
「トップアスリートから学ぶ陸上教室in宮古島」(主催・宮古島市体育協会、アスリート工房)が16日、市上野体育館で開かれた。陸上の元日本代表、北風沙織選手(北海道ハイテクAC)と世界マスターズ陸上で活躍する久米島出身の譜久里武選手が講師に招かれた。計190人の児童・生徒らが参加。トップ選手から直接指導を受け、楽しみながら競技に取り組むことなどを学んだ。
北風選手は、400メートルリレーの日本記録43秒39を樹立したメンバーの一人。譜久里選手は、世界マスターズ陸上の400メートルリレーなどで優勝した実績を持つ。
北風選手は参加した子供たちを褒めながら笑顔で指導した。ミニハードルを使った練習ではリズミカルに走るよう助言したり、自ら軽快な走りを披露したりして子供たちを喜ばせた。
終了後、北風選手は「私の方が元気をもらった。子供たちがどんどん速くなるのを感じた。可能性はある。速くなるこつは楽しむこと」と話した。
主催したアスリート工房の代表理事を務める譜久里選手は「離島地域を元気にしたいと思った。宮古とは縁がある。何かで貢献したいと考えていた。この教室を子供たちの豊かな成長につなげたい」と語った。
参加した久貝沙綾さん(上野小2年)は「ハードルが難しくて大変だった。スキップ鬼ごっこが一番楽しかった。いろいろ教えてもらったから足が速くなったと思う」と笑顔を見せた。
同教室は、スポーツを通して地域の健康増進、選手との交流により自己肯定感の創出を目的に開催された。
この日は雨のため、市陸上競技場から同体育館に会場を変更した。教室は二部構成で、第一部は小学生を第二部は中学生から一般までを対象に実施された。