島全体で教育向上を/教育を語る市民大会
取り組み成果など報告/模範児童生徒ら表彰
宮古島市の教育を語る市民大会(主催・宮古島市教育委員会)が17日、マティダ市民劇場で開かれ、西辺小6年の花城唯さんら模範となった児童生徒や教育功労者を表彰した。また市の学力向上に関する実践報告もあり、多くの市民が成果と課題を共有した。俳優の武田鉄矢さんとテレビドラマプロデューサーの山本敏彦さんによる公開対談も行われ、会場に詰め掛けた市民は2人の軽快なトークを楽しんだ。
毎年2月の第3日曜日は市の「教育の日」。市民大会は、教育に対する市民の関心と理解を深めることを狙いに開催している。
開会行事で、宮國博教育長は「この大会を通して1人でも多くの市民が市における教育の現状を認識し、子どもたちにとってより良い教育を考え、推進する機会にしてほしい」と呼び掛けた。
来賓出席した下地敏彦市長は「次代を担う多様な人材の育成は本市全体で取り組まなければならない最重要課題。そのためには家庭、学校、地域が一体となった取り組みが必要。きょうの大会が教育について見つめ直す良い機会になることを願っている」と述べた。
そのほか、市議会の佐久本洋介議長も「この大会が市における教育課題の解決の糸口となり、教育力向上に寄与することを期待している」とあいさつした。
この後に表彰が行われ、模範児童生徒の花城さんのほか、平良中3年の親泊まり奈さん、宮古特別支援学校高等部3年の新里和馬君や教育功労に選ばれた博愛の里上野地域づくり協議会の顧問、野原勝也さんが表彰を受けた。
引き続き、教育委員会学校教育課の砂川栄作指導主事が市の2018年度学力向上推進について報告した。
砂川指導主事は、全国学力・学習状況調査の結果や各種取り組みの内容について報告しながら、「教育の島宮古!オール宮古で教育推進!」を掲げて、教育力の向上を島全体で図っていくことの大切さを訴えた。
そのほか、今年4月に開校する伊良部島小学校・中学校(愛称・結の橋学園)について、初代校長に就任した宮城克典校長が新設される同校の概要を紹介した。