「学ぶことは生きていく力」/教育を語る市民大会
武田さんが公開対談
17日にマティダ市民劇場で開かれた2018年度宮古島市の教育を語る市民大会の中で、宮古島が舞台となったNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」に出演していた俳優の武田鉄矢さんらによる教育をテーマとした公開対談が行われた。武田さんはその中で、学ぶことは生きていく力を付けていくこととの考えを示した。
公開対談は武田さんと、「純と愛」チーフプロデューサーを務めていたテレビドラマプロデューサーの山本敏彦さんとで行われた。
テレビドラマ「3年B組金八先生」で先生役をしていた時のことを振り返り「子供の中には悪い子もいる訳で、その悪い子とどう接触してどう育てていくかということがすごく大事なこと。ドラマの中で金八先生は良い子よりも悪い子の方に熱心な先生で、悪い子の方が教育に対して深いところが必要だと思う」と語った。
宮古島の子供に対し、「沖縄本島の子や東京の子に勝てないとかいうコンプレックスがあるのかもしれないが、君たちの優れているところを伸ばせば沖縄本島の子には全然負けないし、東京の子にだって負けないと思う。君たちが持っている自然に対する力はすごい」との考えを示した。
坂本竜馬の生涯を描いた「龍馬がゆく」という本との出会いで人生が変わったと話す武田さん。「人生を変えるくらいの、『この本は自分のために書かれた本だ』と思う一冊に出会うことが大きく人生を変えていく。みんなもやがてそんな本との遭遇が必ず訪れるので待っていて」と子供たちに呼び掛けた。
「学ぶ力」とは「生きていく力」との認識を示す。「勉強をすることは生きていく力を付けること。(学んだことを)生きる力で養うと、何年でも使える素晴らしい才能と個性になる」との考えを示した。