「働けるうちは働く」56%/生涯現役への意識高く
55歳以上に初の実態調査/現役促進協
宮古島市生涯現役促進協議会(会長・長濱政治副市長)は市内の55歳以上を対象にした「地域高年齢者実態調査」を初めて実施し、その分析レポート(速報値)をまとめた。それによると、回答した531人のうち、現在収入のある仕事をしている人は267人(50・3%)で、その中の149人(55・8%、無回答あり)が「働けるうちはいつまでも働きたい」と回答し、生涯現役を貫く意識が高いことが示された。
「働きたいと思う主な理由」で最も多かったのは「生活費のため」で37人(29%)、次いで「生きがい・楽しいから」「健康維持のため」が各24人(19%)、「生活費の不足を補うため」22人(17%)だった。
「生活費のため」「生活費の不足を補うため」と回答した人は59人で全体の46%を占め、老後の生活への不安が感じられる。
一方、「生きがい・楽しいから」「健康維持のため」の回答も多く、働いて自分の生活の質をより充実させたいという考えがうかがえる。
調査項目は全30項目で、調査対象者は55歳以上の男女1000人を無作為に抽出し実施。うち、531人から回答が寄せられた。
回答者の年齢内訳は▽59歳以下85人▽60代165人▽70代206人▽80歳以上75人-だった。
協議会は昨年7月に立ち上げ。2018年度生涯現役促進地域連携事業の一環で、今月14日に市中央公民館で開催された「シニアのためのお仕事紹介フェア2019」に向け調査を実施した。最終的なレポートは年度内で取りまとめる。