レタス150㌔を収穫/天然ガス実証事業
温度管理し野菜栽培/事業化推進検討委で確認
宮古島市天然ガス資源事業化推進検討委員会(委員長・長濱政治副市長)の第3回が19日、平良港ターミナルビルで開かれた。今年度、行われてきた農業利用実証事業でリーフレタスなど150㌔を収穫したことや、城辺保良の天然ガス試掘井戸「宮古R-1鉱区」の採掘権を次年度事業実施前までに取得予定であることなど確認した。
市では今年度、天然ガス資源利活用の実証事業とした、温泉水を活用した足湯や、天然ガスを利用して発電した電気で温度管理を行うコンテナでの野菜栽培などを行ってきた。
コンテナでの野菜栽培は昨年11月1日に種をまき、同12月6日に初収穫。今年1月30日までにリーフレタス、チンゲンサイ、小松菜、水菜を合計で150・39㌔収穫した。
第3回委員会では事務局が野菜栽培の実証事業についての実績を報告。照明の調整不足や二酸化炭素の供給が一時ストップしたことなどから1株当たりのサイズが想定より小さくなってしまったことを説明。ただし実証期間中、発電機が一度も停止することなく安定稼働できたことは大きな成果との認識を述べた。
「宮古R-1鉱区」の採掘権については現在、申請手続きを行っていて、今年度中に手続きを完了させ、次年度事業実施前に採掘権を取得する予定であることを説明。県から移管を受けたほかの5鉱区についても採掘権所得に向け手続きを進めていく考えを示した。
温泉水を利用してマンゴーを温湯処理することで硬度や食味にどのような変化が生じるかを調べる予備試験結果や、今年度までの実証事業についての報告書案も説明された。