佐良浜漁港の利活用を/地元の3団体が県に要請
佐良浜振興会(中村雅弘理事長)、伊良部池間添自治会(仲村淳会長)、伊良部前里添自治会(長嶺政二会長)の3団体は連名で20日、宮古農林水産振興センター(大村学センター長)に「佐良浜漁港施設用地等の利活用促進」を要請した。大村センター長は「新年度から伊良部漁協と具体的な意見交換が行えるように進める。伊良部大橋開通前に利用していたフェリーバースや旅客船用の浮き桟橋の再利用の絵を描きたい」と理解を求めた。
中村理事長は佐良浜漁港は、大橋の開通前は伊良部地域の生活港である表玄関と位置づけ。「開通後は生活港としての役割が変わり始めている」と語った。
その上で「佐良浜漁港の利活用の整備は佐良浜地域の振興発展に欠かせない。景観を考慮した整備、観光客も楽しめる整備、新たな産業創造につなげる漁港の施設整備を早期に図る必要がある」と説明した。
大村センター長は「過去に作成した『佐良浜漁港施設用地等利用計画』を見直さなければならない。そのためには意見交換が必要。国の補助金が入っている施設の部分には制約がある」と述べた。
佐良浜出身で市議会の佐久本洋介議長は要請に立ち会った。佐久本議長は「旅客船が離発着していた浮き桟橋の海域を利用したい構想がある。それはイルカとの触れ合い体験観光構想。石垣島では多くの観光客がイルカと触れ合い大変人気がある。佐良浜漁港内の海で利用できる許可が下りるかどうか考えてほしい」と提案した。