食材は校内直送/生徒がレストラン運営
新鮮ランチを提供
宮古総合実業高
宮古総合実業高校(平良淳校長)に23日、1日限定の高校生レストランがオープンした。学校で採れた食材を使い、高校生自身が料理した特製のランチは大好評。準備した70食分のランチは開店2時間で完売するほどの盛況ぶりだった。
同校生物生産科の2年生28人がレストランを運営した。考案した特製ランチメニューは▽豚肉のおろし醤油ゴマだれ風味▽ジャガイモのころころコロッケ▽サラダ▽カボチャのスープ▽ご飯▽ガトーショコラ-と盛りだくさん。これだけのボリュームで値段は500円と格安に設定した。
食材として使用した豚肉にジャガイモ、カボチャやキャベツはすべて学校で採れたもの。新鮮な食材を使い、“栄養満点”を心掛けて調理した自慢のオリジナルランチだ。
開店時間の午前11時になると、保護者や一般の市民が次々と入店した。シェフも高校生なら、ウエイターも高校生。水を出し、メインディッシュを運んだ後はデザートで締め。来店者は1日限りのレストランの雰囲気を楽しみながら特製ランチに舌鼓を打った。
家族で入店した當山尚さん(34)は「想像していた以上においしい。豚肉もほんとにやわらかくて」と笑顔をこぼし、「これだけのボリュームで500円だから最高です」と話した。
友人に誘われた宮古高校1年の瑞慶山義愛(よしゅあ)君も特製ランチをぺろりとたいらげた。「みんなおいしかったけど特にカボチャスープが最高。とにかく甘くておいしい」と食レポし、「来て良かった」と満足そうな表情だった
そんな瑞慶山君を誘ったのが宮総実2年の塩川駿佑君だ。「ぼくらと同じ高校生が作ったなんて信じられないくらいおいしい。どこにだって出せると思う」と太鼓判を押し、「このご飯も学校で作っていることを知ることができたので勉強になった」と話した。
レストラン運営者の一人で、デザートを担当した田村夢花さんは「お客さんが来てくれるのかどうか心配していたけど、こんなにたくさん来てくれた」と笑顔いっぱい。「みんなおいしそうに食べてくれていたのでうれしかった」と充実した表情で話していた。