平良、知念、池村決勝へ/第41期宮古本因坊1次予選
池間現本因坊に挑戦
第41期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の1次予選が24日、同教室で行われた。27人が参加しブロックトーナメントの結果、平良博彦六段、知念正夫六段、池村浩明六段の3人が3月3日の決勝リーグに勝ち進んだ。同リーグ参加者は現本因坊の池間博美六段と1次予選を突破した3人の計4人。池間の3連覇なるかや、本因坊経験者の平良、知念が返り咲くか、池村の初優勝なるかが注目される。
開会式で宮古毎日新聞社の伊志嶺幹夫社長は「参加者が昨年より増え(6人増)、宮古囲碁界の健在ぶりを実感している。過去40回の大会では8人の本因坊が誕生している。今回は9人目の誕生に期待したい。決勝リーグ入りを目指し頑張ってください」とあいさつした。
池村浩明日本棋院平良支部長は、本因坊を目指し持てる力を十分に発揮するよう激励。池間博美名誉本因坊は「宮古の囲碁界は本因坊戦を中心に発展してきた」と述べた。
対局は三つのブロックに分かれて行われ、白番が6目半のハンディをもらう互先で行った。
Aブロックには強いメンバーがそろい、2回戦では早くも本命の平良博彦六段(本因坊優勝回数5回)と昨年秋の宮古囲碁名人戦で優勝した若手の真栄城佑次六段の顔が合った。力と力がぶつかり合う一局は平良に軍配。決勝には平良と友利敏雄六段が勝ち上がった。平良は中央の石をうまくしのぎ、地合いでもリードを広げ押し切った。平良は「強いメンバーの中で勝てたのは運が良かった。次も頑張りたい」と語った。
Bブロックの決勝では知念正夫六段と下地春義五段が対戦した。知念は終盤で下地のミスをとがめて勝った。知念は期本因坊戦の優勝者。「決勝リーグでは一つでも勝てるよう頑張りたい」と抱負を語った。
Cブロックの池村浩明六段は準決勝で知念一将六段(33、34、36、38期優勝)を破り、決勝では奥平寿男六段と対戦した。池村は序盤と中盤で石を取り押し切った。池村は3回目のリーグ入り。「知念さんに勝てたのが励みになった。次は初タイトルを目指したい」と意欲を見せた。