方言で演劇や落語/市民文化祭
芸術劇場「宮古を謳う」
第13回市民総合文化祭・一般の部の芸術劇場「宮古を謳う」(主催・市、市教育委員会、市文化協会)が24日、マティダ市民劇場で開かれた。歌と踊りと語りの2部構成。琉球舞踊団体や民謡協会をはじめ、合唱団や創作芸能団、宮古島で活躍するシンガーらが参加した。宮古方言を取り入れた演劇や落語を披露し、伝統文化の大切を伝えた。
第2部は芝居や民謡、舞踊などを中心に繰り広げられた。米寿を迎えた女性の波乱に満ちた人生を、六つの場面に分けて述懐する作品で、宮国敏弘さんが脚本・演出を担当した。
第1部の「みゃ~くふつ落語」では、宮国さんが落語家、招福亭松金として登壇。夫婦のやりとりなど日常生活を巧みな話術で会場の笑いを誘った。
会場には多くの市民が集まり、優雅な舞いと演奏、ユーモアたっぷりの芝居に大きな拍手を送った。
主催者を代表して市文化協会の大城裕子会長は「すべての人に宮古を感じてもらい、舞台を通してそれぞれの大切なものを探していただければ幸いだ」とあいさつした。
市民文化祭は昨年10月の展示発表で開幕。その後、音楽祭や芸能祭などが実施された。今回の芸術劇場によって関連行事はすべて終了となった。