空港東の計画など承認/市景観審議会
ホテル3件、共同住宅2件/継続審査計画も認める
宮古島市景観審議会(池田孝之会長)の2018年度第3回が26日、市役所下地庁舎で開かれた。宮古空港東側地区と下地与那覇地区にホテルを建設する新規計画2件と、伊良部佐和田の浜地区にホテルを、平良久貝地区に2件の共同住宅を建設する計画で継続審議となっていた3件の計5件の審査を行った結果、いずれも計画を提案通り全会一致で承認した。
宮古空港東側地区の計画は敷地面積6014平方㍍に地上5階、高さ16・95㍍、与那覇地区の計画は敷地面積3万6654平方㍍に地上5階、地下1階、高さ22・95㍍のホテルを建設するもの。いずれも高さが基準を超過していることから審議会に審査が諮問された。
委員たちは建築予定地の現場を視察し、設計担当者から計画概要や、基準を超える高さの建物が周囲に圧迫感を与えないために講じる対策などについて説明した。
空港東側地区の計画では道路に面した側には高さの低い建物を、高い建物は奧に配置することで圧迫感を低減。与那覇地区の計画では背後にある海岸線を覆い隠さないため建物を3棟に分け、さらに道路に近い棟は階数を徐々に高くする工夫などが取り入れられている。
佐和田の浜地区の計画は当初、建物を4棟に分棟するもすべて4階の同じ高さで、各棟の各階が渡り廊下で結ばれるものだったことから、背後地の景観に配慮する分棟の効果が現れていないことなどを理由に継続審議となっていた。
今回は建物を4棟から3棟に減らし、中央の棟を5階または6階、残る2棟を3階か4階にするとともに、渡り廊下を原則1階のみを結ぶ変更計画を提案した。
久貝の共同住宅2件はいずれも高さ基準の超過が問題視されたことから、今回は階数を前回提案の7階から6階に、高さを21・1㍍から18・7㍍に下げる変更を提案した。
事業主らから計画の説明を聞いた委員は審議の結果、5件とも提案計画を原案通り承認することを全会一致で決めた。