ブックスタート実施へ/宮古島市
読書活動推進計画を答申
市子どもの読書活動推進計画策定委員会(湧川博昭委員長)は28日、同計画を宮國博教育長に答申した。「豊かな子どもの読書環境づくりのために」を基本目標に、市立図書館や学校図書室のみならず家庭や地域においても、読書に親しめる環境整備を目指す。具体的には「ブックスタート」事業の実施や、県立図書館で借りた本を市立図書館で返却できる新たな取り組みを図る。
推進計画では①子どもの読書環境の充実②家庭、地域、学校の相互連携③人材の育成④読書活動の啓発・広報-を目標に掲げ、家庭や地域、学校などで実施する具体的な取り組みをまとめた。
このうち、ブックスタート事業は、赤ちゃんと保護者へ絵本に触れる楽しさと大切さを伝えながら絵本を手渡し、心触れ合うひとときを持つきっかけをつくる活動を新年度からスタートする。
0~1歳半の乳・幼児約800人が対象で、保護者に絵本と図書バッグを無料で配布し家庭での読み聞かせを推進する。
答申を受けた宮國教育長は「子どもたちが本を身近に感じられる環境を整備したい。ブックスタート事業を通して、子を持つ親が図書館を大いに活用してもらえればうれしい」と話した。
計画ではそのほか、高齢者や体の不自由な人の図書館利用を促進するため、大活字本などの資料を充実させる。
答申した湧川委員長は「各機関が連携して一つの目標に向かい、子どもの読書活動を推進することで、より多くの子どもが本を手に取り人生をより深く生きる力を身に付けてくれるものと確信している」と述べた。