読み聞かせ 家庭で定着/宮古島市
毎日、週2、3回が7割/子ども読書で初のアンケ
宮古島市で子どもに絵本の読み聞かせを行っている保護者は8割余りで、週に2、3回、子どもに求められた時に読んであげていることが市が実施した「子どもの読書活動に関するアンケート調査」で分かった。逆に読み聞かせをしていない保護者もいて、理由に「時間的余裕がないから」を挙げるのが多かった。
アンケートは、未就学児がいる家庭の読書活動に関する現状把握のために初めて実施。市子どもの読書活動推進計画策定委員会(湧川博昭委員長)がこのほど、宮國博教育長に答申した豊かな子どもの読書環境づくりのための「活動推進計画」にも反映させた。
それによると、読み聞かせを行っている保護者は82・5%に達し、実施前に市が予想した「50%いくか、どうか」を大きく上回った。
しかし、読み聞かせをしていない保護者も16・8%いて、理由は「時間的余裕がないから」「適当な本がない」「関心がない」などを挙げた。
市では「核家族化や共働き家庭が増えたことも背景にあるのではないか」としている。
理由の一つの「関心がない」については「保護者なのか、子どもなのかがはっきりしない設問になってしまった」と話している。
読み聞かせをしているのは母親が圧倒的で、次いで父親、祖父母、姉、兄の順だった。
読み聞かせの回数は週2、3回が最も多かったが、「毎日」と答えた保護者も25・7%に上った。
市立図書館に対する要望は「年齢別や英語での読み聞かせをしてほしい」「本の貸出冊数を1人10冊に増やしてほしい」「読書通帳を取り入れ、子どもたちの読書意欲や本に親しむ習慣を身に付けさせてほしい」などが寄せられた。
アンケートは、市内に住む就学前の子どもを持つ保護者2816人を対象に、昨年11月12~22日まで実施。1779人から回答を得た。回収率63・2%。