心一つに「かぎやで風」/さんしんの日
沖縄宮古民謡協が演奏会
【那覇支社】第27回「さんしんの日」(主催・琉球放送)が開催された4日、沖縄宮古民謡協会(佐和田方恒会長)は、豊見城市社会福祉センターに会員ら多数が集い、全体合奏曲の「かぎやで風」を1時間おきに流れるラジオの時報を合図に演奏した。「とうがにあやぐ」「大世栄」「池間の主」などの宮古芸能も披露した。
佐和田会長は「毎年開いている芸能祭では、宮古民謡と宮古の踊りが中心で、会員らは沖縄古典音楽を演奏するという機会がない」と述べ、「さんしんの日のイベント開催に合わせて、沖縄古典民謡の代表『かぎやで風』を会員全員が歌・三線で演奏できるようにしようということで、練習を積み重ねてきた。きょうも多くの会員が集まってくれた」と話した。
現在、同協会には約400人の会員登録があり、このうち約120人が本土支部の会員。そのほとんどが本土出身の宮古民謡愛好家だという。この日も、九州支部から2人の愛好家がさんしんの日に合わせて来沖した。
このうち、福岡市在住の今任啓子さん(65)は「砂川勝廣支部長の研究所で宮古民謡を練習している。練習を始めて5年目になるが、沖縄の会員の皆さんと、さんしんの日に合わせて演奏したいと望んでいた。実現できて、とてもうれしい」と話していた。
同イベントは午後2時から4時半まで続けられ、フィナーレでは「漲水クイチャー」を参加者全員で踊って演奏会を締めくくった。