アルコール相談130件/宮古保健所昨年4~12月
前年度の2・5倍/新規増え年齢層幅広く
宮古地区の2018年度(4~12月)アルコール相談の延べ件数が130件に上っていることが分かった。前年度(51件)の2・5倍で、アルコール依存症の疑いのある人が増えていることが浮き彫りになった。130件のうち、新規相談は前年度(18件)の約2倍の34件。うち、29件(85%)は男性で、30~70代と幅広い年齢層だった。
6日に開かれた宮古保健所運営協議会(盛島明隆会長)で明らかになった。
同保健所地域保健班が「アルコール相談の現状」を報告した。それによると、過去3年のアルコール相談件数推移の特徴の一つが、本人と家族が積極的に相談している。18年度の130件のうち、本人が49件と最も多く、家族も22件あった。
本人からの相談では「飲酒をやめたい」「断酒または減酒を継続したい」などと強い決意が示された。
家族からの相談では「本人の飲酒をやめさせたい」「アルコール依存症の治療について知りたい」「本人の飲酒に困っている」などの内容だった。
18年度の新規相談34件を年齢別に見ると、40代、50代、60代ともに各8件、70代5件、30代4件、不明1件だった。
出席者の一人は「何回も回し飲みするオトーリを見直してほしい。宮古には行事も多く、飲酒は文化とのつながりがある。また個人だけの力だけでは解決するのは難しい。社会全体で解決を考えてもらいたい」と提起した。